人類の星の時間 (みすずライブラリー) (みすずライブラリー)
Stefan Zweig(原著)片山 敏彦(翻訳)みすず書房

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価格:¥ 2,625
発売日:1996-09-01/通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
とても期待して手に取ったが。 
(2007-11-17)
ツヴァイクの『マリー・アントワネット』には本当に感動した。
この一書も、タイトルやレビューなどから名著の気配が漂っていたので
かなり期待して手に取りましたが、
それほどでもなかったというのが正直なところです。
訳が古いのと、
著者の「人類の星の時間」として選択している瞬間(出来事)が、
それほど決定的なものではないこと。
衰弱死する直前のトルストイ、
決定的敗北を喫するナポレオン、
南極で遭難する踏破隊など、
選ばれている出来事は、
後ろ向きな(といっていいのか)印象を与えるものが少なくありません。
人類の星の時間、
作者の言葉で言うと
「歴史自身が詩人、劇作者としての
ほんとうの支配力をもっているところ」には、
悲劇も喜劇も、勝利も敗北も、
おなじ重要さで存在しているのでしょうが、
読書体験としては、それほどもりあがれるものではなかったのです。
星のように一瞬輝いて,歴史を自分の力,運命で,ぐっと切り開いた人々 
(2007-08-11)
宝石のような短編物語.本当の勇気を持った人々の物語の数々.実際の史実をベースにしているので迫力十分.
この本に出てくる偉人とはこんな人々.必ずしも,英雄と呼ばれるわけではないが,星のように一瞬輝いて,歴史を自分の力,運命で,ぐっと切り開いた人々.人並みはずれたパワー,精力.自分の能力を100%引き出すことができる.能力,気力,命のすべてを一つのことに集中した人.運命を力ずくでぐっと引っ張った人.こんな人々が語り継がれている.
自分の運命に挑戦を始める人にお勧めです.貴方が,僕と同じ凡人でも,この本を読むことで,ある時間だけでも,歴史の舞台に立った気分になれると思います.
この中で,僕のお気に入りは,J.A. ズーターの物語.エルドラードって知っていますか? カルフォルニアにあった黄金郷.「人生,山あり谷あり」といいますが,この人の山と谷はもの凄いです.一時的には世界一の金持ちになる可能性があった.それが怒涛のような時代に流されて,とんでもないことになってしまった.
僕は避暑先で読みました.旅の本としてお勧めです.
この本は,みすずライブラリーの一冊です.
歴史の宝箱のような本 
(2007-04-25)
12本の短編歴史小説をギュッっと詰め込んだ本。
作品ごとに、「そうだったのか・・・」という驚きと、歴史や時間にあがなえない人間の絶妙なあやが感じられる。
世界の歴史に精通している人ならば、よりいっそう深く楽しめそうな本。
音楽のアルバムを聴いているよな一本一本が味わい深い作品です。
私の断然お気に入りは、ドストエフスキーの体感した「壮烈な瞬間」。それぞれのお気に入りの歴史的瞬間が見つかるのでは・・・
人類の星の時間 
(2005-05-23)
30年ぶりにこの本を手にとったとき、ティーンエージャーだった若き日の感動が蘇ってきた。まずタイトルがすばらしい。そして、作者の一字一句が心にしみる。それなりに人生経験を経て読み返してみると、またさらにツヴァイクの言葉の重みや深さを感じる。若い人たちに是非お勧めしたい一冊である。
大胆さと英雄 
(2004-09-02)
この書は、過去の様々な12人の天才達が体験した、運命的瞬間を捉え、運命と歴史、人類の時間への影響について書かれている。
好きな箇所は、「ウォーターローの世界的瞬間」という章の一節である。
その章の冒頭に、「強い人々、大胆な人々に運命の力は特に強く迫る。シーザー、アレキサンダー、ナポレオンのような個人に、運命は何年間も下僕のように従順であった。なぜなら、運命はつかみがたい要素である運命自身に似ている要素的な力の人間を好むからである」とある。
また、最後に「そんな瞬間(人類の運命的瞬間)は、尻込みする者を軽蔑をもって押し返す。地上の別格の神ともいうべきそんな大きな運命的瞬間は、大胆な者だけを、炎の腕をつかんで英雄たちの天堂にまで引き上げる」とある。
運命を意志の力、自らの信念でもって作り上げていく不退転の姿勢が、運命をものにするのだと思った。