私たち、日本共産党の味方です
筆坂秀世×鈴木邦男情報センター出版局

グループ:Book/ランキング:12829
価格:¥ 1,260
発売日:2007-05-25/通常3〜5週間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
真面目な人々は、<茶番>すら真面目にこなすという哀しさ 
(2007-09-27)
<右翼の鈴木VS左翼の筆坂>の対談といっても、メインは筆坂氏で、鈴木氏は聞き役です。
話題となった前著の「日本共産党」(新書)と同様、舌鋒鋭く・・というよりは“愛するが故
に”批判するトーンに満ちています。
当然、話題の中心は共産党の組織論になるのですが、
“ほぼ全ての人が善意で動きながらも、党利党略の謗りを免れない結果に行き着いてしまう”
という、きわめて一般的な「組織の病理」の問題に逢着します。
二人が同意するように、平均的な党員はただひたすら世の為人の為に「滅私奉公」する、古
き良き典型的日本人。それなのに、党勢は拡大せず、活動家の高齢化は進み、選挙では退潮気
味・・・と、いいことがありません。巻末では「共産党は再生できるか」について語ってもい
るのですが、全体としてはどうもそういった“ジリ貧”状況を嘆き、時には皮肉って終わって
いる印象がぬぐえないのも事実です。
ただ、我々が普段不思議に感じている
<なぜ惨敗覚悟でも全選挙区に候補者を立てるのか?>
については、
“当選するのが目的ではなく、コンマいくつであれ得票数・得票率をどれだけ伸ばしたかで(地
方委員会を)評価するからだ。誰も当選させようと思って運動してないんじゃないか”と明快に
答えているのには驚きます。
どうせ売れないからと部下の訪問件数ばかりを自慢する営業課長と、さして変わりは無いと
も感じますが、これを組織的に何十年もやっているというのは確かに「病んで」います。
(本書の発売が関係しているかは不明ですが)最近、志位局長が立候補者数を半
数程度に減らすという路線転換をしたのには、あまりのタイミングの良さに驚きました。
鈴木氏は「共産党は筆坂さんをわざと野に放った。高等戦術だ(笑」と茶化していますが、あ
ながち大嘘ではないのかもしれません。
共産党の入門書としても良書 
(2007-08-02)
話題となった新書「日本共産党」で党の内実を明かした元・最高幹部と、右翼の鈴木氏との異色対談。
日本共産党という組織の疲弊の原因を、党の歴史や組織の構図など具体的なエピソードを
ふんだんに交えてさぐっていき、ぐいぐいと読ませる。
格差社会という、本来ならば共産党にとってチャンスともいえる好機の今、なぜまったく
存在感を発揮出来ないのか。その本質に迫る非常に人間臭い共産党本といえる。
一見矛盾に満ちたタイトルも、読み終えればその意図が見えてくるだろう。
党の歴史や時代背景についても基本的なことがおさえられているので、
共産党についてあまり知らない人でも、一通りの知識を得られることもつけくわえたい。