横木安良夫流スナップショット (えい文庫 169)
横木 安良夫エイ出版社

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価格:¥ 714
発売日:2008-05-10/通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
スナップ写真について考えさせられる 
(2008-05-28)
スナップ写真を撮る身にとっては切実に考えさせられる内容である。
横木安良夫は携帯のカメラを含めると、今の日本には1億台以上のカメラがある、という。
約1億台のカメラの殆どが「スナップ写真」を撮るために使われているはずだ。
そこには本来は暗黙のルールがあるはずだが、それが何か明確になっていない。
本人の了解を得ない写真は全て「盗撮」となる可能性がある。
そこでどれだけ毅然とできるか。
プロでないアマチュアにとってはどれだけ実践できるのだろうか?
横木のスナップ写真を見たい人にとっては意外な内容となっている。
内容は切実だが、写真とのバランスでは中途半端なつくりな印象を受ける。
スナップショット解題 
(2008-05-25)
巻末に掲載写真のデータがまとめられており、作品を通してとは別に、撮影時の情景をいろいろ想像することができて、非常に参考になる。
スナップショットするときの撮影者の「誠意」について筆者は繰り返し触れている。これは大切な提起だと思う。ただし、問題が発生したときへの対処はともかく、誠意ある姿勢における撮影では何を撮る、あるいは撮らないということになるのか、とか、その発表においては何をどう留意するのか、などについて、もうすこし突っ込んだ見解を聞いてみたかった。
また、スナップショット撮影といっても、あらかじめロケして取りかかる vs 無手勝流でいく、人を撮る vs モノを撮るなど色々な行き方あると思う。が、本書はそれらを系統的に整理して論じているわけではない。どういうときにシャッターを切るのか、といった撮影時の心の動きを自己分析して見せているわけでもない。そういった意味で、どちらかと言えば、行き当たりばったりの執筆姿勢のようにも感じられる。もっとも、そうした偶然性こそがスナップショットの神髄だとすれば、あまり行き届いたプレゼンを求めるのは野暮というものなのかも知れない。
といったわけで、多少の食いたりなさ感が残らなくは無いのであるが、最初に書いたとおり、巻末のスナップショット解題が非常に参考になる。その点で、本書は十分に購入に値する、と言ってよいと思う。
スナップの良好な環境維持を願う本 
(2008-05-19)
現在の社会事情の中では街流しのスナップ撮影は困難な局面にあると思います。
そんな最中に出てきたスナップ撮影に関する本というわけです。
現状ではスナップ撮影するということはトラブル抜きでは語れません。
そういうこともあって本書の著者はスナップ撮影をする上での法令等権利義務場面に関することや撮影する側の態度というものを述べています。
肖像権を中心とした法律適用場面の記述はともかくも、著者が述べているスナップ撮影する側の態度・対応という点で参考になると思います。
わが国はアメリカを倣い法律の国民サービス化が加速しているのもまた事実です。
スナップ撮影でのトラブルで訴えられることが多くなることもありえるでしょう。
著者と同じく撮影する側の人なら、本書を読んでみてもいいのではないでしょうか。
+++
本書は文庫サイズですが国内外問わず撮影された多くの写真が掲載されています。
個人的にはP106・107の二匹の犬のスナップが好きです。
犬の無垢な姿、表情を見ているだけでも笑顔になりました。
スナップはバーチャル世界に風穴を開けるリアルな眼 
(2008-05-19)
****
近頃ではスナップというと「お散歩写真」「ご近所写真」などと呼ばれることが多く、
お気楽系・脱力系写真のイメージが強いが、この「横木安良夫流スナップショット」は
珍しく硬派なスナップショット論&写真集である。
硬派なだけに、気楽なスナップ写真集だと思って購入した人は少々堅苦しく感じる
かもしれない。
しかし、現在のスナップ写真をとりまく状況と、横木氏のシリアス・スナップ・シューターと
しての考えがコンパクトにまとめられた好著である(スナップ写真も多数収録されている)。
肖像権についても紙幅がさかれている。
横木氏は普段から肖像権について積極的に発信している数少ない
プロカメラマンの一人である。
撮影実行者としての氏の具体的・実践的な指摘は気楽にスナップを撮っている
アマチュアカメラマンにもおおいに参考になる。
もっとも、横木氏の肖像権に対する考え方は私と重なるところが多く、
個人的には正直なところ特段新しい指摘や発見があったわけではない。
しかしプロカメラマンによって明晰な言葉で言語化してもらったことは心強い。
肖像権を考える際の「リファレンス」としても利用価値がある。
バーチャルな世界に包囲されている我々現代人にとって、スナップ撮影はその
バーチャルな世界に風穴をあけるリアルな眼である。
実際にスナップ写真を撮っている人に特に勧めたい。
読むところがない 
(2008-05-17)
著者の過去の作品と、スナップショットについて思うところをまとめた本です。
肖像権等の法律論にかなり紙幅を割いていますが、用語も論理構成もかなり粗雑です。(著者は、民事と刑事の区別もついていないのでは?)また、撮影技術についての記述も、ズームレンズ普及以前から写真を撮っている者には当たり前の内容と思われます。ある程度若い世代の方ならそうでないのかもしれません。少なくとも法律論の部分については、編集者が助言すべきだったと思います。