ベトナム戦争―誤算と誤解の戦場 (中公新書)
松岡 完中央公論新社

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価格:¥ 945
発売日:2001-07/通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
論旨鮮明! 
(2008-04-13)
本書は時間軸に沿ってベトナム戦争における出来事をたどっていったものではない。六つの章にわかれており、それぞれの章を通して異なった(だが密接にからみあった)視点からベトナム戦争が描かれている。
そのような形式をとることによって、ベトナム戦争に関してあまり知識がない私のような者には、ところどころ理解しづらいところがあるのは事実である。しかし、本書はそのような形式をとることによって論旨はむしろ極めて鮮明になっており、少なくとも筆者の言いたいことが何なのかはきわめて容易に理解できる。
他のベトナム戦争の通史のようなものと併読することにより、本書はよりよく理解できるであろう。また、本書の続編ともいえる「ベトナム症候群」もオススメである。
この戦争の全体像をとらえる 
(2006-12-31)
ベトナム戦争の時代に少年だった私は同時代人のはずである。だが私は、悲惨な戦争、米国対共産主義としかこの戦争を語る言葉を持たなかった。そして驚くべきことにこの戦争の全体像をとらえるのに適した本がきわめて少ないのだ。米国で出版されたベストセラーは米国国内で当事者がどのように立ち向かったかしか書かれていないし、現場は現場の悲惨な戦争の姿しか描いていないのだ。客観的に全体像が知りたい、そんな要求に答えてくれる1冊である。ただ、よみにくいのだ。その原因は多義的な文脈にとらわれるあまり、時間軸を無視していることが原因ではないかと思っている。
悪文、編集不在 
(2004-10-31)
この種の本に文体を求めるのは筋違いとは思いつつも、悪文といわざるをえない。「〜た。」でおわる短い文章の連続。加えて時間軸がはっきりせず、
読み通すのに非常に労力を必要とする。編集者の責任も重い。
とはいえ、手軽に入手できる同種の本は無く、貴重な一冊といえよう。
イラク戦争後の今、本書を読む意義は高い。