ジゴロ (集英社文庫)
中山 可穂集英社

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価格:¥ 460
発売日:2006-05/通常24時間以内に発送
カスタマーレビュー
おすすめ度:
情事と恋愛の線上 
(2008-03-17)
新宿二丁目の路上で出会う、カイを中心とした女性達の恋愛や情事を描く連作短編集。
こういう作品は、それぞれの短編同士との絡み合いを見つけるのが楽しい。
命を賭けるような恋愛の緊張感ではなく、むしろユーモアさえ交えながら、愛情深く登場人物が描かれている。
人生の悲哀や悲壮ですら、他者から見るとどこか滑稽なときがある。そこに、セクシュアリティやジェンダーは関わりない。ビアンだからと選り好みせずに読んでもらいたい。
恋愛ではない情事だけの関係は、時に苦しく、悲しい。
心中は情事ではなく、恋愛がもたらすもの。ジゴロは、恋愛ではなく情事を重ねるもの。
ただし、情事は情事と割り切れる人ばかりとは限らない。心と体は切り離せるものではない。
カイがジゴロたりえるのは、徹頭徹尾、メグだけを愛しているからだ。魅力的でありながら、揺らぐことがないからだ。希望に満ちた最終話は、だからこそ、曇り空が晴れて行くような明るさを持っている。
だから、間違えてはならない。誰もがジゴロになれるわけではない。魅力も覚悟もなしにジゴロになろうとしても、禍根を残すのがオチである。
愛するために 
(2008-02-19)
苦しい。やりきれない。けれど、彼女は愛しい人を愛し続けるために、他の女性と関係を持つ。身勝手と言ってしまえばそれまでだけど、簡単に割り切れない所が人間臭くて魅力的だ。それが美しい人であればある程。
この作品はストリートミュージシャンのカイと、彼女を取り巻く女性達の物語。おすすめは、『ダブツ』という女子校生の話。初々しい女の子が、恋をして成長していく所を爽やかに描いている。
読んで後は人を愛したくなるはず。どんなに辛くても…
ハマる 
(2007-06-15)
この作品で中山可穂さんの作品にどっぷりハマってしまいました。
とっても美しくて狂おしい、女同士の愛。
ビアンの方はもちろん、ノーマルの方でも楽しめる作品だと思います。
痛々しいが素晴らしい 
(2007-04-16)
中山可穂さんらしい作品のひとつだと思います。同性愛とか関係なく、本物の恋愛小説が好きな方は読んでみる価値あり。きっと中山可穂作品全部読みたくなる筈。