カスタマーレビュー
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歴史は繰り返す 
(2008-07-10)
ベトナム戦争は初めて「カラー」で映像をみた戦争です。後にドキュメントなどで密林に爆弾を落とす映像などを見ましたが衝撃的でした。
写真が中心で読みやすい本ですが、この本を読むとアメリカが負けるべくして負けたのがよく分かりました。筆者は内側から戦争を伝えてくれています。農民の死体や、障がい児の写真などショッキングな画像も少なくありません。
そんな写真の中でホッとさせてくれるのはベトナムの女性の写真です。美しい。ベトナムに行きたくなりました。
貴重な記録には変わりない。 
(2006-09-20)
戦争の見方というのは、国によっても人によっても時間によっても変わりうる極めて流動的なものだ。一般的な「戦争はダメ」という単純明快な定義は、ただ戦争という現実から目を背けているだけであるような気がする。
カラーで多くの写真が掲載されており、その写真を撮った筆者自身が著している本書は、大変貴重な戦争の記録と言うことができると思う。写真も悲惨な現状だけを写しているのではなく、様々な側面から読者が考えることができるように、アメリカ側、ベトナム側の双方の現実を写していた。
しかし、本書をベトナム戦争を知るための導入の書とするには、やや写真家である筆者の文章力や、戦争の客観的な観察の不足は否めない。もしベトナム戦争が何であったか、という記述を求めているならば他の本をあたると良いだろう。
戦争に巻き込まれた側への共感 
(2005-12-14)
ベトナム戦争取材は著者の報道カメラマン生活の原点という。
この本では、戦争に巻き込まれたベトナムの人々に対する著者の共感が感じられる。特に、子供に対する記述が心に残る。ベトナム戦争と戦争終結後30年の歴史の流れが著者の人生に深く呼応しているように感じられた。
戦争終結30年を経てなお、枯れ葉剤や不発弾による被害を受け続けなければならないベトナムの人々の姿は、いま続いているイラク戦争の、将来に続く被害への連想をも呼び起こす。イラク戦争に関しても、いつの日かこのような書物が書かれるのであろうか。
見たくない現実を見る 
(2005-09-18)
著者の政治的姿勢についてはさまざまな見方があろう。
また、ベトナム戦争、ベトナム・カンボジア(中国)紛争については、従軍カメラマンとしてその目線は割り引いて考えなくてはならないかもしれない。
それにしても、ここに収録されている写真の数々は眼を背けたくなるものである。仕事柄このような写真を比較的見慣れているわたくしですら、そう思った。
しかし、しっかり行われたことを見据えなければならない。そうでなければ、これらの写真を敢えて撮影した著者と、敢えて撮らせてくれたベトナムの方々の行いは無駄になってしまう。
第三部、復興成ったベトナムの写真はほっとさせられるが、まだ戦争の爪痕はしっかり残っているようだ。個人的には、あのベト君・ドク君の写真が載っていたことには予想していなかっただけに驚いた。
このような悲惨な戦争を闘ったにも拘らず、ドイモイやアメリカとの関係復活を成し遂げたのは見上げたものだ。ベトナム人は大変現実的で、かつ楽天的な民族なのかもしれない。見習うべきだろう。
報道カメラマンの報道記録(?) 
(2005-09-16)
ベトナム戦争の悲惨さ、平和の大切さなどを知るには、写真も多くとても良書だと思います。しかし、「ベトナム戦争がどのように起こり、どのような経過で戦争終結へと向かっていったのか?ホーチミンとはどのような人物だったのか?」といった、ベトナム戦争の歴史について知りたかった私にとっては物足りず、わかりにくい本でした。というのは、話題になる年代が順不同であること、著者の出会った人や出来事に対する説明が大部分を占めることによると考えられます。本書はベトナム戦争中の著者の日記ともいえるような気がします。