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本格小説〈上〉 (新潮文庫)
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レビュー
本格小説〈上〉 (新潮文庫)のレビュー・感想
【おすすめ度】:

【タイトル】: ゆったりと舞台を整えて・・・
【コメント】: フィクションを読むのは久しぶりだ。別にフィクションが嫌いと言うわけではないのだが、ノンフィクションを読むのに忙しくて、なかなか読めない。
水村美苗は、『私小説 from left to right』を読んでるから2冊目。辻邦生との往復書簡が新聞に連載されている時にも楽しみに読んでいたし、結構お気に入りかも。ま、辻邦生が一番お気に入りの作家で、その人と往復書簡をしていた人と言うこともあるし、西洋との関わ...
本格小説〈上〉 (新潮文庫)のレビュー・感想
【おすすめ度】:

【タイトル】: この小説さえあれば、ほかの小説はいらない
【コメント】: 小説を読む悦楽、物語と人間との哀しくも優しい関係をこれほどまでにメッセージとして内包した小説はいままであったであろうか。
この小説さえあれば、ほかの小説はいらない。私にはそう思えるほど、たくさんの物語がぎしりと詰まった宝石箱のような小説であった。
中心となる話は混血の孤児太郎と上流階級のお嬢様よう子とその幼なじみの雅之との昭和初期の世田谷と軽井沢を舞台にした三角関係の恋愛物語で...
本格小説〈上〉 (新潮文庫)のレビュー・感想
【おすすめ度】:

【タイトル】: 「文学」をめぐる物語の不幸
【コメント】: 単なる物語ではなく、前作同様、近代日本の「文学史」を意識して書かれた方法的な小説といえる。しかし前提とされている「文学史」認識が、何となく世間で流布されているイメージに依拠した陳腐なもので、日本近代文学の諸作品を実際には読んでいないのではないかと思わせる点が多い。例えば三島由紀夫の作品をきちんと読んでいれば、このような作品は恥ずかしくて書けないだろう。現代の「ロマン」を書く試みは、表現に対する...
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