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50年前のサイゴン
ドンコイ通りにあるチラン公園で写真展をやってました。1955年と2005年に同じ場所を空撮した写真パネルが一枚のパネルに並べられて展示されていました。古い方はフランスが撮影したもののようです。こういうのには個人的にものすごく興味があるので閑散とした公園の中に並べられたパネルを一枚一枚よく見比べてみました。

「全然発展してねぇなぁ」
隣に立ってたベトナム人がそう毒づいているのが聞こえました。彼と彼の家族にはなんか辛い過去があるのかもしれません。ただ彼の言葉にも一理あります。50年にしてはほとんど変わってない。というかほとんど同じじゃん。チョロン郊外の8区やタンソンニャット付近のタンビン区はさすがにかつて緑一面だった大地が、人口増加の影響でバラックの色に染められています。しかし中心部はというといくつか目立つ高層ビルが建ったのを除けば、仏印時代に建設されたものが数多く残ったままです。歴史を保存してるのかどうだかよく分かりません。50年経ったといっても75年までは戦闘状態で、終戦後もアメリカに許されるまでにさらに20年の歳月を要しました。経済政策の失政でベトナム戦争後は復興が進むどころか、アメリカが建設して行った道路などのインフラはひどくなる一方だったそうです。
まともな経済活動ができるようになって10年。それを考えればかなり頑張ってると言えそうです。

2005年04月 30日(土曜日) (旧暦 二〇〇五年三月二十二日 赤口 )
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