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知らぬ間に総選挙

 数週間前は台湾と韓国の総選挙でアジアが盛り上がったが(?)、本日ベトナムでも総選挙が行われた。ニュースなどではもちろん報道があるが、日本でのその日の夜が選挙特番一色なのに対し、ここではいつもの番組で取り上げられるのみで、それ以上でもそれ以下でもない。街中でもよく目を凝らして歩かなければ、立候補者のポスターが貼られているのさえ見逃してしまう。
 日本では、誰がやっても同じという風潮が投票率を下げる要因となっているが、それはまさにベトナムのためにある言葉といえるだろう。一党独裁で立候補者の選出も開票も息のかかった人間が行うのだから、出来レース以外の何物でもない。立候補の申請が一般の国民にも実質的に許されているのかどうか分からないが、仮に勝ちそうな場合でも公正な開票がされるのかどうかも分からない。

 今日、ホーチミン市では「Phuong(町)」、「Quan(区)」、「ホーチミン市(省に相当)」の3区分での投票が行われ、テレビでは書記長のNong Duc Manhが投票するシーンなどが流されているが、それもいわば海外向けのパフォーマンスなのかもしれない。
 ここでは、手が離せない妻やめんどくさがる子供に代わって父が代わりにまとめて投票したりしている。もちろんそれはベトナムでも違法だそうなのだが、結局結果は同じなのだから選管の人間もどうでもいいのかもしれない。
 共産党の本音としては、国民があまり政治に興味を持たないで欲しい、ということだろう。

 国民は決して今の体制に満足しているとは思えないが、誰も公の場で批判を口に出来ないほど統制されているので、ある意味、極めて安定した国家だといえよう。

(Moblog Mail Gatewayを利用してメールで投稿してみました)


2004年04月 25日(日曜日) (旧暦 二〇〇四年三月七日 先負



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